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院長のつぶやき

インフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチン予防接種をうつ前に

インフルエンザワクチン

インフルエンザウイルスは、変異が早くどんどん形を変えていきます。
ウイルスは、のどや鼻の粘膜にとりつき30秒後には感染します。
ワクチンの注射では、血中にしか抗体は作られません。

結論は、
現行のインフルエンザワクチンは、感染を予防することも重症化を防ぐこともできません。
インフルエンザは、感染したからといってすべての人が発症するのではないのです。
このような感染しても熱が出ないなどの人の場合、感染を広げる可能性があります。
高齢者がインフルエンザで亡くなるのは、インフルエンザというよりも合併症の肺炎によるもので、ほとんどが誤嚥が関与する誤嚥性肺炎です。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌の90以上ある型の中の23の型の肺炎球菌の抗体(菌血症をおこす感染症の原因になる約87%カバー)で作ったものであり、その23の型の肺炎球菌に感染した時のためのワクチンであり、それ以外の型の肺炎球菌による感染には予防効果がありません。

高齢者の肺炎(市中肺炎)は、細菌性肺炎で大部分を占め、起因菌はもっとも多いのが肺炎球菌ですが、肺炎球菌だけでなく、インフルエンザ菌、緑膿菌、レジオネラ菌、クレブシエラ菌などがあります。

結論は、
誤嚥性肺炎の起因性菌の特徴は、グラム陰性桿菌と嫌気性菌の混合感染の関与が大きく肺炎球菌(グラム陽性球菌)が主たる原因ではありません。
肺炎球菌ワクチンの効果は限定的で、その効果は不明です。
肺炎球菌は、健康な人の喉(気道)にいる常在菌で、人から人にうつる病気にはなりえません。
クリニックでは、健康で元気な高齢者がワクチン接種を望まれても積極的には接種をいたしません。
では、どのような人にワクチンを接種するのか?
重篤な合併症が予想される基礎疾患のある方が対象となります。
寝たきりになり体力が落ちて栄養状態の悪化と口腔ケアが不十分で、免疫機能が低下した方は積極的に接種を勧めます。
クリニックでは診たこともない菌血症や髄膜炎のような侵襲性肺炎球菌感染症の予防は、期待できます。